「おい!ビールもってこい!」
声の主はあの辻留の主人。
家元の中の厨房の横にある控えの部屋からの怒鳴り声。
家元がいないときだけのでかーい態度。
家元の前ではこめつきバッタのようになるのに、いないとなったら自分が一番偉い。
厨房裏には大先生もめったに来ませんからねえ。
家元の中には京都中の料理屋が仕事をしに来ますが、
そんなに威張るほどおいしくありませんでしたけどね、辻留。
でもってそこの料理人たちも偉い。
プライドが高いとかじゃなくて、不遜な態度。
家元が変なものを育てちゃってる一番悪い例かもしれませんね。
[10回]
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